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シニア留学をオーストラリアで過ごすならどこが良い?費用は?

シニア留学の場所として人気が高いオーストラリア。
人気の理由は留学プログラムの種類や滞在中のアクティビティが多く、目的に合ったシニア留学が実現しやすい環境が整っているからです。
オススメの留学候補地と留学の計画や費用などを中心にご紹介します。
シニアも多く留学するオーストラリアの魅力とは?
海外からの長期滞在者の受け入れ体制が充実した国
シニアにとってオーストラリア留学がオススメな理由は以下の通りです。
・ 治安が欧米諸国よりも良い。
・ 1年を通じて気候が温和。
・ 日本との時差が少なく、日本にいる家族と連絡がとりやすい。
・ 格安航空会社(LCC)の利用で渡航費用が安く抑えられる。
・ 多彩なプログラムの中から自分に合ったものを選べる。
・ 雄大な自然の中でマリンスポーツや観光などのアクティビティが楽しめる。
・ さまざまな国の人たちと触れ合える機会が多い。
このように、オーストラリアには長期滞在を楽しめるいろいろな要素がそろっていますが、この背景には1980年に始まった日本とオーストラリア間のワーキングホリデー制度があります。
これは、十分な資金がなくても現地で働いて収入を得ながら長期滞在ができるビザを発給する制度で、多くの日本人やさまざまな国の人たちが、このビザを取得してオーストラリアへ渡航しています。
ワーキングホリデー制度の普及によって、オーストラリアでは長期滞在者を対象にした教育関連産業が発展し、ホームステイや海外からの渡航者向けのシェアハウスなど、ホテル滞在よりもコストがかからない滞在方法も数多く提供されるようになりました。
シニア世代はワーキングホリデー制度の対象外になるとはいえ、オーストラリアは、シニア世代も含めて外国からの長期滞在者の受け入れ体制が充実している国と言えるでしょう。
留学中は無駄づかいをしない工夫も必要

年間を通じて温暖な気候、海や山などの自然にあふれた環境で、多彩な学習プログラムがあるオーストラリアへのシニア留学は、とても充実したものになりそうです。
とはいえ、リゾート気分で毎日を過ごしている間に、気がつけば、勉強よりも遊びに夢中になって、「予定していたより、たくさんのお金を使ってしまった」なんてことにならないように気を付けてくださいね。
日本と比較してオーストラリアは食料品といった生活必需品は安いのですが、文房具や電化製品などは輸入に頼っているためその種類や数量も少なく、値段も高めとなります。
外国は日本よりも概して物価が安いという思い込みは危険です。
オーストラリアに長期滞在するときにぜひ知っておきたいことは、オーストラリアの消費税のルールです。
日本と違い、オーストラリアでは"GST"(Goods and Services Tax=商品サービス税)と呼ばれる税制が導入されています。
おおまかに言うと、生肉や冷凍の肉には税金がかからないのですが、加工肉やローストチキンといった食品には10%の"GST"が課税されます。
毎日食べ歩きを楽しむより、できる範囲で自炊もして食費の節約にも努めたいですね。
長期滞在になればなるほど、食費などのちょっとした節約で楽しめるアクティビティも増やせそうです。
現地での生活は計画的に行うよう心掛けましょう。
オーストラリアの留学候補地とそれぞれの特徴
留学候補地の選び方は、目的や予算、気候、安全面などを考えて決めよう
オーストラリアの中でも留学地として人気があるのは、多くのリゾートエリアがある東部です。
東部以外の西部や中部の州でも、都市部においてはいくつかの留学プログラムがあります。
各エリアは、気候、マリンスポーツや観光、オーストラリアの民族文化に多く触れることができる場所など、それぞれ特徴があります。
語学研修に加えて何を体験したいか、楽しみたいかが留学地を絞り込むポイントです。
滞在時期や期間、予算や留学目的に合った場所選びをしましょう。
オーストラリアを七つのエリアに分けて、それぞれの地域の特徴を紹介します。
エリア別人気の留学候補地と特徴

ニューサウスウエールズ州(シドニー、ノースシドニー、コフスハーバー、バイロンベイ、ボンダイ、マンリーなど)
シドニーは世界各国から観光客が集まり、世界遺産や文化遺産も多いエリア。
バスや電車でいろいろな場所へ出掛けることができます。
州東部はビーチが多く、マリンスポーツを楽しめます。
ノーザンテリトリー州 (ダーウィンなど)
ノーザンテリトリー州の州都ダーウィンは年間平均気温が27.6度で暖かいエリア。
人口の約4分の1がアボリジニで、アボリジニが所有する土地も多いため、この土地独特の文化やルールを理解する必要があります。
オーストラリアの歴史や文化を深く学びたい人にはオススメです。
クイーンズランド州(ケアンズ、ゴールドコースト、サンシャインコースト、ブリスベン、タウンズビル、ヌーサヘッズ、ボートダグラス、ロックハンプトンなど)
年間を通じて温暖で過ごしやすく、州の東部は世界でも有数のリゾート地が点在していて日本からの直行便も多いエリア。
日本人が多く日本語が通じるところも多くあります。
物価も安く生活費がさほどかからないのがメリットと言えるでしょう。
南オーストラリア州(アデレード)
オーストラリアの中でも年間を通して雨が少ないエリア。
他の都市と比べて物価や交通費が安い上に、さまざまな国の留学生と一緒に少人数で学べます。
アデレード市内を運行する無料バスを利用すれば、図書館やたくさんのレストランが立ち並ぶチャイナタウンへ行くこともできます。
ビクトリア州(メルボルン)
メルボルンは、シドニーに次ぐオーストラリア2番目の規模を持つ都市で、エコノミスト誌の「世界で最も暮らしやすい都市」で1位を獲得したこともあります。
ヨーロッパの情緒あふれる街並みや豊かな自然に恵まれているのが魅力です。
また、ショッピングやグルメも楽しめるエリアです。
語学研修以外に、マッサージやアロマセラピーといった専門技術を学べるスクールもあります。
タスマニア州(ホバート)
オーストラリアで最南端の島。
四季がありますが日本ほどの気温差はありません。
島の4分の1が国立公園なので、自然にあふれた環境の中でじっくりと勉強ができ、オーストラリア固有の動物が見られる国際公園などがあります。
西オーストラリア州(パース)
市内では無料バスを使って、さまざまな場所に行くことができます。
物価が安く、語学スクールは歴史のある名高い学校もあります。
バリスタやツーリズムなどの文化講座の学校もあり、本格的に勉強をしたい人にオススメです。
シニア留学の成功に必要な費用は?
留学エージェントに相談するのがベスト
海外滞在の経験がほとんどない場合、オーストラリアへのシニア留学の計画は、その実績のある留学エージェントに相談するのが良いでしょう。
現地で思わぬトラブルに遭い、日本にいる家族にも心配・迷惑をかけることのないように準備を進めましょう。
オーストラリアのシニア留学の費用は、
・ 留学目的(語学習得、文化講座受講など)
・ 滞在期間
・ 滞在場所(ホテル、ホームステイ、シェアハウスなど)
・ オフの過ごし方(観光、アクティビティなどの有無)
を明確にすることがポイントです。
滞在期間別の留学費用概算は
1か月:約20万~40万円
3か月:約50万~100万円
6か月:約110万~170万円
1年: 約200~350万円
が目安です(費用は一例で、それぞれの留学状況により異なります)。
シニア留学を充実させるための節約術
慣れない土地で、長期滞在をするにはある程度のコストは必要になってきます。
現地でしっかりと勉強ができるよう、滞在中の生活費は無理のない範囲で予算額を用意しておきましょう。
物価には地域差もあるので、シニア留学の目的をふまえた上でコストが抑えられそうな留学先を探しましょう。
次に無理なくできる滞在コスト節約術を紹介します。
※記載の金額は、2017年12月現在の情報です。
渡航費用
現地で参加するプログラムの開始時期に合わせて、航空券は早めに手配すると比較的安価に購入できる場合があるので前もって航空券を購入しておきましょう。
滞在スタイル
オーストラリアで多い滞在スタイルはホームステイで、その費用は1週間で約250ドル(約2万円)です。
朝・夕の食事込みかどうかなどをチェックしておきましょう。
シェアハウスは、週100~200ドル(8000~1万6000円)が目安です。
食費
外食をできるだけ控え、時には自炊もして食費を節約すれば、グルメやアクティビティをより充実させることもできます。
料理が苦手なら、食事や滞在費などすべてが含まれている留学プログラムを検討してもいいですね。
交通費
オーストラリアの都市部は、バスと電車が主要交通手段です。
バスは2ドル(約180円)から、電車は3.20ドル(約290円)から利用できます。
タクシーは初乗り3.60ドル(約300円)です。
バスが無料のエリアもあります。









