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ビジネス英語で「いつもお世話になっております」はメールでどう表現する?

取引先に、ビジネス英語で「お世話になっております」とメールで伝える際はどう表現するのが適切でしょうか?
大切な取引先に対して、失礼のない対応をするために知っておきたい事柄、日本と海外の表現の違いについてご紹介します。
「お世話になっております」の英語表現
日本語の「お世話になっております」がもつ意味
まず、日本語での「お世話になっております」の意味と、言い換えの表現について簡単に説明します。
「お世話する」には「気を配って面倒をみる」「尽力する」「間を取り持つ」といった意味があります。
ビジネスシーンで使われる「お世話になっております」には、「いつも面倒をみていただき、お世話をしていただきありがとうございます」「力を尽くしていただいてありがとうございます」「関係を取り持っていただき、ありがとうございます」といったニュアンスが含まれていますが、主に定型的なあいさつの用途で使われています。
取引先の人に会ったときのあいさつとして使うほか、メールの書き出しに用いるので、日本ではおなじみのフレーズです。
そのため、面識がない相手に対しても「お世話になっております」というあいさつを使う人も多いでしょう。
ビジネスシーンでは、まだ会っていない相手で、これから関係性を築く場合は「お世話になります」の方が適切で、「これからよろしくお願いします」といった意味があります。
また、取引先との最初のメールは「はじめまして」「突然のメールで失礼いたします」などで書き出すと、丁寧な印象でオススメです。
初めての相手には「お世話になります」、すでに取引がある場合は「いつもお世話になっております」と使い分けるようにしましょう。
英語では「お世話になっております」に当てはまる表現はない
「お世話になっております」というあいさつは、日本のビジネスシーンでは日常的に使われています。
一方、英語のメールでは"Dear ○○,"、"Hello ○○,"と宛名を書き出したあとは、すぐに本題に入る場合が多く、「お世話になっております」にあたる英語はありません。
しかし、
などの表現で、取引先に感謝を示すことができます。
ほかにも、"I'm grateful to you."、"I appreciate everything you have done."といったフレーズも「お世話になっております」に近い意味で使うことができます。
相手への心づかいとしてひと言添える場合は
上記は、個人的に関係が築けている相手に送ることもできます。
英語でのビジネスメールでは、相手を気づかったり、ビジネスが順調であることを喜ぶ気持ちを伝えたりする場合に、ここでご紹介したような表現を使うことができます。
定型文としてよく使われているので、文頭に添えてみましょう。
ビジネスメールで役立つ表現は?
お世話になった人へ送るメールに添えるフレーズ
お世話になった人へのファーストアクションとして送るメールであれば、次のようなフレーズもオススメです。
自分の後輩などがお世話になったときは
初めて取引をする人に送るときにオススメのフレーズ

また、新しくビジネスがスタートする場合に添えたいあいさつもご紹介します。
以前にお世話になった人とのビジネスが再開したときは、
商談で対面する予定があるときには
と添えるのもいいでしょう。
ビジネスメールの書き方のコツ
日本語、英語ともに分かりやすく簡潔に書く

ビジネスメールでは、日本語でも英語でも伝えたいことを簡潔に書くことが重要です。
日本語であれば
(1)宛先 ○○様
(2)書き出し お世話になっております。
(3)名乗り ○○社の○○でございます。
(4)本文 このたびは、○○についてお問い合わせをいただきありがとうございます。
上記のような形式でメール本文を作成します。
すでにお付き合いがある相手であれば(2)のあいさつや(3)の自分の紹介を省力して「(1)宛先」のあとに本題に入っても問題がないのは、英語も同様です。
宛先のあとに相手に伝えたい事柄を端的に書くことで「なぜこのメールを送っているのか」など、送る側の目的をしっかりと伝えることができるからです。
パソコン以外に、スマートフォンやタブレットでメールを確認する人も少なくないので、メールを開いたときにパッと見て用件がわかるように書くのがビジネスメールの基本です。
日本語と英語、いずれの場合であっても、ビジネスメールでは、読む相手が貴重な時間を費やしていることを念頭に置いて、シンプルかつ分かりやすい内容を心掛けましょう。









